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列王記Ⅰ 3〜5章

ソロモン、知恵を求める

列王記Ⅰ 3〜5章から見えてくるのは、エデンの後の世界において、神がアブラハムに約束された祝福、そしてアダムとイブが味わった平和と満ち足りた備えをもたらしてくださるのは、知恵ある王だけだということです。その知恵ある王とは、イエスです。

何が起こっているのでしょうか

ダビデの子ソロモンが王座に就きました。まず語られるのは、ソロモンが主を愛していたということです(列王記Ⅰ 3:3前半)。そして主もまた、ソロモンを愛しておられました。ソロモンが千頭もの焼き尽くす供物をささげたとき、神は夢の中で彼に現れ、どんな願いでもかなえようと言われます(列王記Ⅰ 3:5)。自分がまだ未熟で経験も乏しいことを認めたソロモンは、知恵と、善悪を見分ける力を求めました(列王記Ⅰ 3:9)。

この願いは、神を大いに喜ばせました(列王記Ⅰ 3:10)。神はソロモンに、比類のない知性を与えるだけでなく、彼が求めなかったもの——富、名誉、長寿——までも、神の律法に誠実に歩み続けるならば与えると約束されます(列王記Ⅰ 3:12〜14)。

ソロモンが夢から覚めるとすぐ、神から与えられた知恵が試されます。二人の遊女による、子どもをめぐる親権争いがソロモンの法廷に持ち込まれたのです(列王記Ⅰ 3:16)。ソロモンはすぐに、これは一方の女の言葉ともう一方の女の言葉が食い違っているだけの事件だと見抜きます(列王記Ⅰ 3:23)。証言だけでは、どちらが真実を語っているのか決して証明できません。そこでソロモンは、赤子を二つに断ち切ると告げます。本当の母親であれば、決してそれを許すはずがないと知っていたからです(列王記Ⅰ 3:27)。この瞬間、神がソロモンの知恵の願いをかなえてくださったことが明らかになりました。彼は知恵をもって善と悪を見分け、正義を行うことができたのです(列王記Ⅰ 3:28)。

それに応えるように、王国は爆発的に発展していきます。イスラエルは「海辺の砂のように数えきれないほど多く」なりました(列王記Ⅰ 4:20)。この表現は神がアブラハムに与えられた約束から取られたもので、イスラエルを描写する言葉として用いられるのはこれが初めてです。そして同じ表現が、ソロモンの知性の広さを語るためにも繰り返されます(列王記Ⅰ 4:29〜30)。神は、拡大していく王国を治めるのに十分なほど広い知恵を、ソロモンにお与えになったのです。 

創造のイメージを用いながら、ソロモンの知恵は七度にわたって描かれます。彼は獣や鳥、木々のことを知り尽くしていました(列王記Ⅰ 4:33)。アダムがエデンを治めたように、彼はイスラエルを「支配」しました(列王記Ⅰ 4:24)。そしてどの家庭も、自分のいちじくの木とぶどうの木の下で安らかに憩っていました(列王記Ⅰ 4:25)。世界のあらゆる国々が、彼の知恵によって祝福を受けるためにやって来ます(列王記Ⅰ 4:34)。さらにソロモンは、ついに地上に神の神殿を建てる計画に着手します(列王記Ⅰ 5:5)。あの園でのように、人と神がもう一度共に歩むのです!

福音はどこにあるのでしょうか

ソロモンが善と悪の両方を知る知恵を求めたとき、それはエデンの園を指し示していました。アダムは、善悪の知識の木から食べてはならないと告げられていました(創世記 2:16)。園ではすべてが「良い」ものでしたから、「悪」を知る必要はなかったのです。しかしソロモンが生きていたのは、すべてが良いとは言えない世界、善と悪の境目がしばしばぼやけてしまう世界でした。だからこそ、彼は両方を知る必要がありました。そして彼がそれを知ったとき、エデンが戻ってきたかのように見えたのです。

エデンの後の世界において、神がアブラハムに約束された祝福、そしてアダムとイブが味わった平和と満ち足りた備えをもたらしてくださるのは、知恵ある王だけです。不当な扱いを受けたあの女のように、私たちにも、善と悪をはっきりと見分け、知恵ある正義を行ってくださる王が必要です。それは、不当な扱いを受けたときだけでなく、何が正しいのか分からなくなったときにも必要なお方です。

その知恵ある王とは、イエスです。ソロモンが知恵を求めて富と力を与えられたように、またあの女が正義を求めて子を与えられたように、私たちはイエスのうちに知恵を求めます。すると、イエスの永遠の王国における場所と、それに伴うすべての祝福と平和が与えられるのです(マタイの福音書 6:33)。そしてイエスの王国の到来を待つあいだ、悪に満ちたこの世界の中で何が良いことかを知り、それを行うために必要な知恵は、聖書の中に収められています(テモテへの手紙Ⅱ 3:16)。

イエスは、私たちのために知恵をもって治めたいと願っておられます。ですから、不当な扱いを受けたあの女のように、またソロモンのように、王イエスの知恵の前に自らを低くし、新しい創造の正義と平和を受け取ってみましょう。

ご自分の目で確かめてみましょう

聖霊が、知恵に満ちた神を見る目を開いてくださいますように。そして、地上に平和の王国を確立される、神の知恵ある王としてのイエスを仰ぎ見ることができますように。

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